超硬溝入れ工具メーカー「HORN(ホーン)」とは

❚ HORN(ホーン)会社案内動画(2020)が完成しました
株式会社IZUSHIが取り扱っている、ドイツ製超硬硬溝入れ工具メーカー「HORN(ホーン)」に関する
2分でHORN(ホーン)が丸わかり!なオリジナル動画を日本語化しました。動画の中では、わかりやすく
『1.一貫した製造工程』『2.高い技術力』『3.三世代にわたる工具開発』などをご紹介しています。
ドイツ南部のチュービンゲンに本社を置き、自動車産業が集積するシュツットガルトに近く、大手自動車
メーカー・エンジン部品メーカーでも採用実績があるHORN。溝入れや突切り工具をメインに約25,000点の
標準品ラインナップに加え、150,000点を超える特殊品製作の実績を誇ります。そんなHORNについて、
高い技術の理由 + 溝入れ50年の歴史 をご紹介します。

自社の超硬工場 ― 超硬パウダーを混合
HORN 超硬工場(Hartmetal Werkzeugfabrik Paul Horn GmbH) を自社で保有しており、超硬素材
の混合をドイツ本社工場で行っています。HORN独自の超硬素材は世界で高い競争力を持ち、高精度な
工具を生み出すことが可能になります。ブランク製造、コーティングの分野において独自の専門知識を
蓄積し、1991年に超硬工場の設立に至りました。自社で超硬工場を保有することで、焼結前にチップ
ブレーカーの設計を綿密に行うことも可能になり、様々な可能性が広がっていきました。
一貫生産 ― 超硬ブランク成形、焼結、研磨
多岐にわたる製造工程で、インサート・ホルダーを製造しています。400台を超える自社開発の5軸研磨機を
保有し、ホルダーも5軸加工機で削り出して製造しています。インサート、ホルダーともにワンチャッキング
で完成加工まで行っています。ワンチャッキング加工により高剛性な工具を作り出すことが可能になります。
製造ラインは1通路に同じ研磨機を設置し、高能率で生産性を重視した製造現場になっています。また、急ぎ
の製作品に関しても柔軟に対応ができる "グリーンライン" という製造ラインを設置しており、最短実働5日
での製作も可能です。※数量、仕様によって異なります。

一貫生産 ― 最終工程:自社開発の最先端コーティング
最終工程のコーティングに至るまで、自社工場で一貫生産しています。自社開発コーティングEGシリーズ、
IGシリーズをはじめ、HiPIMS(ハイピムス)製法(PVD)を採用しています。
(High Power Impulse Magnetron Sputtering:高出力インパルス・マグネトロン・スパッタリング)
HiPIMS製法とはスパッタリングの一種で、低いデューティー比で集中させた高い電力を、瞬間的にカソード
に投入することで高密度のプラズマを形成する手法です。『1. 滑らかでドロップレットがない』『2. 表面
の平滑性が高い』『3. シャープな切れ刃』などの優れた特徴があります。従来コーティングに比べ、長寿命化、
高送り加工を実現し、高能率加工で安定した加工ができます。


自動ピッキングシステム
ピッキングは自動システムを導入し、ベルトコンベアで自動化しています。最終的な確認は厳格な品質管理
のもと手動で行い、世界各国へ出荷しています。納期に関しては定期便を設けており、スピーディーに対応
させていただきます。また、ドイツからの定期便に加え、弊社IZUSHI大阪支店にも在庫がございます。
❚ 溝入れ50年 HORN(ホーン)の歴史
ここからは溝入れ50年の歴史を振り返っていきたいと思います。設立は1969年、創業者ポール・ホーン
(1920~1999)によりHORN(Paul Horn GmbH)が設立されました。HORNの歴史は実はガレージから
のスタートでした。Apple社や他の有名企業のように小規模から始まりましたが、現在では1,600名以上の
従業員がいます。当時ポール・ホーンは創業者になることを目標に、具体的な考えを持っていました。息子
であるローター・ホーン(二代目社長)は次のように話しています。「早い段階で私の父はわかっていたん
です。多品種小ロットで高品質の製品を効率的に生産することが、大量生産ではできないことを。」そこに
目をつけたポール・ホーンは溝入れ工具の生産に特化しはじめました。その結果シュツットガルトに拠点を
置く大手自動車部品メーカーから膨大な受注を獲得し、溝入れ工具のリーディングカンパニーとして発展を
続けていきました。

左から、創業者ポール・ホーン 2代目社長ローター・ホーン 3代目社長マーカス・ホーン
❚ 1972年 システム312 3コーナー式溝入れインサートの誕生

左から、当時のシステム312 デモ機セット システム312の図面
約50年前に、現在の溝入れ工具でも存在感を誇る溝入れ工具が開発され、それはHORNの歴史の原点となり
ました。それがシステム312 3コーナー式溝入れインサートです。超硬ろう付け工具が主流だった当時は、
工具が摩耗した場合、再研磨を行っていました。その作業時間の手間と、再研磨するたびに寸法がわずかに
変わってしまうことから、より効率的で高精度な工具がないかと開発チームは考え、刃先交換式インサート
の開発に至りました。刃先交換式は従来品に比べ非常に効率的で圧倒的な変化をもたらしました。当時刃先
交換式で高剛性なクランプができるメーカーは多くなく、HORNがねじ止めの刃先交換式インサートを開発し
た初めてのメーカーになりました。ねじ止め式は省スペース設計だけでなく、ホルダーに精密に取り付けら
れるようになり、剛性も高くなりました。3コーナーによって高能率かつ経済的な加工を実現することがで
きました。これらの利点が精密な大量生産を行っている金属加工会社に大きなメリットをもたらし、シュヴ
ェービッシュ地域(Schwäbisch:HORN社がある地域の名称)の小さな企業が多くの注目を集め始めました。
ダイムラー・ベンツ社は、1970年代にHORNの最も重要な取引先になったことで、ZFなどの大口サプライヤー
も追随しました。312システムが1度に100個の注文をもらった時の驚きは衝撃的だったそうです。当システ
ムは今日でも主力製品の中の1つであり、さらなる開発を続けています。
❚ 小さなガレージから世界へ HORN(ホーン)の50年間

・HORN設立
創業者ポール・ホーンにより、ガレージからスタートしました。

・3コーナーインサート世界初登場
刃先交換式溝入れインサートが誕生


・NC旋盤導入
Walter Helitronic 20NC マシンを導入

・最初の研修生
最初の研修生ハインツ・トゥーラウは現在の設計部長に

・ミニ誕生
下穴径φ20 mm以下の溝入れ工具が誕生

・スーパーミニ誕生
下穴径φ5 mm以下の溝入れ工具が誕生


・ローター・ホーン入社
ビシネスコンサルトとしての経歴を駆使し、営業・生産管理をマネジメント
・HORNフランス法人設立、国際展開を開始
・超硬工場を設立
・品質・環境ISO 9001、ISO 14001 取得

・業務管理システムSAP導入
受注・見積・生産システムを徹底管理
・NASAでスーパーミニ採用
火星探査機のモーター製造に採用

・HORNアリーナ設立
スポーツ支援のために多額の寄付を実施


・マーカス・ホーンが新CEO就任
・HORNアカデミー設立
金属加工の研修プログラムを開始

・チュービンゲン新工場設立
現在の工場面積 45,000㎡ まで継続的に拡張

❚ 50周年を迎えました
2019年に創立50周年を迎え、2年に1度開催されるオープンハウス、"テクノロジーデイズ" を開催しました。
2019年6月5日~6月7日の3日間行われ、世界中から4,700人ものお客様にご来場いただきました。新製品の
発表や、最先端の溝入れ技術のご紹介をはじめ、盛大に記念パーティが行われました。


❚ 溝入れに関してはHORN(ホーン)にお任せください

射出成型で超硬を成形する技術は世界トップクラス。
他社には無い独自の高剛性クランプ形状で安定した加工を実現します。




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※ キャンペーン期間は 2020年9月30日(水)までとなります。
ご質問等は株式会社IZUSHIまでお問い合わせください。
MAIL: horn@ztec-izushi.co.jp
TEL: 06-6747-6184
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の配信もどうぞ楽しみにお待ちください!