倣い加工、端面加工用新チップブレーカーI形 ミニシステム

ミニシステム108用の新チップブレーカーを開発した。I形チップブレーカーは主に切りくずが分断されにくい被削材を加工する場合に使用することを目的としている。倣い加工、長手方向への旋削加工、端面加工に適している。特に鋼やステンレス鋼加工時の低送りの場合に、効率的な切りくず処理性を発揮する。これにより加工が安定し、工具長寿命化を図る。また、鉛レス素材の加工改善の目的でも開発された。これらの素材は切りくずの幅方向圧縮が不十分となるため、加工に取り組む企業にとってさらに大きな課題となる可能性がある。低送り加工対応として、0.05 mmの小さなコーナーRのインサートからラインナップした。このR0.05 mmからR0.2 mmまでのコーナーRはインサートを標準在庫品とした。ミニシステムのボルトマウント式インサートはHORNの主力製品の1つである。主に旋削加工に適しており、高精度なミニシステムはボーリング加工や内径溝入れに特に適している。防振性に優れた超硬シャンクにより、インサートは長い突出しでも良好な表面性状を実現し、高い加工信頼性を保証する。ミニシステムは様々な下穴径、チップブレーカー、コーティング、超硬母材、CBN、ダイヤなど幅広いラインナップを提供している。