加工を極める:等速ジョイント用 ボールレースミーリング

高度なミーリング加工性能、長い工具寿命、そして使用する工具システムの継続的な最適化。HORNは、等速ジョイントのボールレースミーリング加工における工具技術のノウハウを披露しています。切込み深さと送り量が大きくても、製造公差はミクロン単位です。HORNは、SXタイプのヘッド交換式タイプ、刃先形状の非常に精密な研削、そしてフライス加工プロセスから常に最大限の力を引き出すという情熱によって、この結果を達成したのです。
 
等速ジョイントは、ホモキネティックジョイントとも呼ばれ、あらゆる自動車に使用されています。このジョイントは、ドライブシャフトから、それに斜めに取り付けられた第二のシャフトにトルクと角速度を均等に伝達する役割を担っています。等速ジョイントは、回転運動を次の軸に均一に伝達するものです。自動車の構造上、ギヤボックスから駆動輪への動力伝達に最も広く使用されています。等速ジョイントは、50度の角度まで回転運動を伝達することができます。固定式の等速ジョイントのほか、ダブルオフセットジョイントも使用されています。角度の動きだけでなく、軸方向の動きも可能なため、車輪の回転やサスペンションの上下動があっても動力伝達が途切れることがありません。
 
ホモキネティックジョイントの心臓部はボールベアリングであり、精密にミーリング加工されたボールレースの中を転がるようになっています。このボールベアリングは、非常に厳しい製造公差と高い表面仕上げを持っています。この公差と製造品質が、ジョイントの寿命を決定します。軌道面の製造公差もミクロン単位です。ドライブトレインには、固定式とダブルオフセット式のジョイントが使用されます。ボールレースは、ピボットピン、ナックルジョイント、インナーレースにミーリング加工されます。
 
システムSXは、HORNのボールノーズミーリングカッター42Xをさらに発展させたものです。42Xシステムは、センタークランプスクリューによって加工深さが制限されていました。さらなる開発の結果、交換可能なSXヘッドシステムが誕生しました。カッターヘッドは、安定した堅牢な、かつ高精度のねじで工具本体の接触面に接続されています。このインターフェースには、最適化されたねじ山による高い安定性、大きな接触面による強固なクランプ、交換時の正確な位置決め(常に公差範囲の中央)、などの利点があります。さらに、カッターヘッドの交換は簡単で、ユーザーフレンドリーです。