ステンレスの高効率ボーリング加工 IGコーティング

HORNはスーパーミニシステムに新たにステンレスのボーリング加工に特化したラインナップを追加した。最適化された刃先形状とIG35コーティングの組み合わせにより、高い加工効率と信頼性を実現する。コーティングの膜厚はわずか3μmながら耐酸化温度は約1,100℃であり、従来のコーティング品と比較して約2倍の工具寿命を誇る。このコーティングを含むHORNのHiPIMSコーティングは全て自社で行っており、高性能工具を短納期で迅速に納品することを可能としている。

スーパーミニシリーズは、ボーリング、倣い加工、ねじ切り、面取り、端面溝入れ、穴あけ、キー溝ブローチング加工など様々な加工に対応している。スーパーミニシリーズは下穴径Φ0.2mm~Φ10mmまでの下穴径で使用可能。HORNはインサートのクランプ部形状をティアドロップ形状にすることでホルダーとの接触面積を広く取り、  クランプ剛性を向上させている。さらに円周方向の取り付け誤差の発生を防止し、芯高を常に正確に位置決めすることを可能としている。これは突出し長さが長い場合でも有効で、旋削加工中のたわみとビビりを最小限に抑制する。HORNのスーパーミニシリーズでは加工内容と径寸法に応じて3つのシステム(105、109、110)と様々なブランク形状を用意しており、全てのタイプで内部給油が可能となっている。スーパーミニシリーズは2,500種以上の標準ラインナップを持っている他、特殊品の対応も柔軟に行っており、様々なソリューションでユーザーの課題解決に貢献する。